秩父地域の自然遺産を知り、魅力に気づく
埼玉県の秩父地域(秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町)にスポットを当てたプログラムを実施します
埼玉県の秩父地域を訪れたことがありますか?
秩父地域には、多数の地質遺産があります。
秩父地域のシンボルであり、重要な地下資源でもある石灰岩の山体を有する武甲山、
国指定の名勝・天然記念物であり、日本でも数少ない結晶片岩の露頭である長瀞岩畳、
1500万年前に秩父に広がっていた海の証拠である古秩父湾の露頭と多数の化石など、
枚挙にいとまがありません。
また、秩父地域の歴史文化は、これらの地質遺産に根付いて形成されているとも言えます。
文化資源を活用した地域活性化実行委員会(中核館:埼玉県立自然の博物館)では、
今年度、秩父の自然遺産や文化遺産にスポットを当て、
その魅力を発信する「秩父の自然遺産活用プロジェクト」を実施します。
秩父地域の暮らしや文化の背景にある自然や文化、歴史を知り、その魅力を体感してみませんか?
長瀞
(国名勝・天然記念物、秩父郡長瀞町)
犬木の不整合
(国・天然記念物、秩父郡小鹿野町)
秩父の大地を“感じる”
秩父からは多くの化石生物が見つかっています。
それは、千数百万年前、今の秩父盆地には海が広がっていたためです。
その証は秩父の地層に刻まれ、今でも目にすることができます。
本プロジェクトでは、秩父地域の歴史や自然・文化遺産について、
上から、下から、横からその魅力を感じられるプログラムを提供します。
秩父地域の暮らしや文化の背景にある、深くて意外な歴史を一緒に眺めてみましょう。
ニュース
イラスト鳥瞰図ポスターを公開の様子をお知らせします
2022年3月16日
イラスト鳥瞰図ポスターを秩父地域内の施設で掲示していますので、ぜひ直接ご覧ください。
少しですが、その様子を御紹介します。
写真は秩父市役所での掲示の様子です。
イラスト鳥瞰図ポスターを
公開しました
2022年3月14日
秩父地域の自然遺産や文化遺産を盛り込んだイラスト鳥瞰図ポスターを4種類作成し、県立自然の博物館や秩父地域の観光拠点施設などで公開しています。タイトルは「空から秩父を見てみよう!秩父地域鳥瞰図」です。
掲示施設のお近くにいらっしゃる際は、ぜひお立ちよりください。
掲示施設の詳細はこちらから。
2022年2月22日
秩父地域鳥瞰図の原画(「荒川・大滝」及び「吉田・小鹿野・両神」)を公開しています
秩父地域鳥瞰図のうち、「荒川・大滝」地域と「吉田・小鹿野・両神」地域の鳥瞰図原画を県立自然の博物館の特別展において期間限定で公開しています。
※原画の公開は、2月27日(日)に終了しました。
ショートムービー(本編・短編・インタビュー)が完成しました
2022年1月29日
秩父地域ショートムービーがついに完成しました。
秩父女子二人旅の景色の中に海が垣間見えて…。秩父の美しい自然美と博物館の魅力を織り込んだ、新しいショートムービーの詳細はこちらから。
秩父地域鳥瞰図の制作工程4・5を掲載しました
2021年12月20日
秩父地域鳥瞰図の制作工程4・5を掲載しました。制作工程4では色付け作業の様子1~5を、制作工程5では色付け作業の様子6~9を紹介します。
制作工程の詳細はこちらから。
秩父地域鳥瞰図の原画(「長瀞・皆野」及び「秩父・横瀬」)を公開しています
2022年1月29日
秩父地域鳥瞰図のうち、「長瀞・皆野」地域と「秩父・横瀬」地域の鳥瞰図原画を県立自然の博物館の特別展において期間限定で公開しています。
(※「長瀞・皆野」、「秩父・横瀬」の原画公開は終了しました。)
ショートムービーの撮影風景
を掲載しました
2021年12月17日
秩父地域ショートムービーについて、11月24日から26日に主要部分の撮影を行いました。秩父1市4町内で行った撮影のうち自然の博物館、ちちぶ銘仙館、華厳の滝、西武鉄道特急ラビュー車内での様子を一部紹介します。撮影の詳細はこちらから。
プロジェクトのサイトを公開しました
2021年11月26日
「秩父の自然遺産活用プロジェクト」の公式ウェブサイトを公開しました。
今後、本プロジェクトで実施する各事業について随時お知らせします。
鳥瞰図(ちょうかんず)
秩父地域の自然遺産の地理的関係や地形のつながりを「見える化」した鳥瞰図を4地域に分けて、埼玉県在住のイラストレーター黒澤達矢(くろさわたつや)氏に制作していただきました。
制作地域(4地域):「長瀞・皆野」、「吉田・小鹿野・両神」、「荒川・大滝」、「秩父・横瀬」
長瀞・皆野地域の鳥瞰図を例に、制作工程も併せてご紹介します。
秩父地域鳥瞰図
制作工程の紹介1
大まかな流れは、
ラフ画作成→下図~作画→完成となります。
○ラフ画作成前の準備作業として、まず、秩父全域の地形を把握するため、地図ソフトを使い全域地形図を作成します。
↑秩父全域地図作成
↑秩父地形図
制作工程の紹介2
○次に、鳥瞰図の元絵となる3D画像を地図ソフトで作成します。表現エリアが旨く収まるよう、縦、横、斜めに変形を加えます。この画像を基に、絵を描く時の下描きと同じように、画用紙(イラストボード)に鉛筆でデッサン(スケッチ)していきます。この過程で、強調したい箇所などを更にデフォルメ(変形、歪曲)して描いていきます。
↑元絵となる3D画像(長瀞・皆野地域)
制作工程の紹介3
○長瀞・皆野地域を例に地形図からペン画完了までを紹介します。
1地形図作成、2地図ソフトの3D画像を基に作成したラフ画を経て、3ペン入れ作業を進めます。3はラフ画をイラストボードにトレースして、空撮画像や資料写真、地形図を見ながらすすめるため、最も時間がかかります。4、5ペン入れした後、トレースした鉛筆(カーボン)の薄い線を消しゴムで消します。
↑1地形図
↑4ペン画途中経過
↑2ラフ画
↑5ペン画終了
↑3ペン入れ作業
制作工程の紹介4
○ペン画が完成した後、着色作業を行います。
↑長瀞・皆野着色1
↑長瀞・皆野着色2
↑長瀞・皆野着色3
↑長瀞・皆野着色4
↑長瀞・皆野着色5
制作工程の紹介5
○(制作工程4の続き)ペン画が完成した後、着色作業を行います。
↑長瀞・皆野着色6
↑長瀞・皆野着色7
↑長瀞・皆野着色8
↑長瀞・皆野着色9
制作工程の紹介6
○着色作業が終わり、鳥瞰図の完成です。
←長瀞・皆野鳥瞰図
鳥瞰図原画公開の様子1
県立自然の博物館で展示された鳥瞰図原画です。
(左:長瀞・皆野地域、右:秩父・横瀬地域)
※原画公開は終了しています。
鳥瞰図原画公開の様子2
県立自然の博物館で展示された鳥瞰図原画です。
(左:吉田・小鹿野・両神地域、右:荒川・大滝地域)
※原画公開は終了しています。
秩父地域ショートムービー
ショートムービー
秩父地域の暮らしの中に息づく自然遺産などをテーマとした映像を地域の方々と一緒に企画・制作しました。
タイトルは、「新海旅(しんかいたび)~私は秩父で『海』を見た~」です。
ストーリーは、ユミとアカリの秩父女子二人旅。「海に行きたかった」と不満げなユミですが、旅の景色の中に海が垣間見えて…。秩父の美しい自然美と博物館の魅力を織り込んだ、新しいショートムービーです。
完成したショートムービー(本編・短編)と出演者のインタビューは、以下から御覧いただけます。(※画像をクリックすると県立自然の博物館Youtubeへリンクします。)
また、県立自然の博物館で開催中の令和3年度特別展「自然の博物館100年の軌跡-標本陳列所から自然史の足跡をたどる-」内でも放映しました。
撮影風景の紹介1
長瀞町にある県立自然の博物館内で撮影を行いました。
写真は、展示解説の様子を撮影しているところと撮影の準備の様子です。
↑展示解説のシーン
↑撮影準備のシーン
撮影風景の紹介2
秩父市にあるちちぶ銘仙館で撮影を行いました。写真は、ほぐし捺染体験と織り体験の様子を撮影しているところです。
↑ほぐし捺染体験シーン
↑織り体験シーン
撮影風景の紹介3
皆野町にある華厳の滝で撮影を行いました。
写真は、滝を見上げて「海の証」となるものを発見するシーンの撮影の様子です。
↑華厳の滝を見上げるシーンの撮影
撮影風景の紹介4
西武鉄道の特急ラビュー車内で、林家たい平師匠の御出演シーンの撮影を行いました。
↑林家たい平師匠御出演シーンの撮影
文化資源を活用した地域活性化実行委員会
文化財を文化資源として活用することにより地域に新たな客層を呼び込むとともに、地域住民による地域の歴史文化の再認識・再評価を促すモデル事業を実施し、県内にこの取組を普及していくことを目指して、県立博物館・美術館、関係する自治体及び地域の団体等が連携した「文化資源を活用した地域活性化実行委員会」を令和2年度に設立しました。
文化資源を活用した地域活性化実行委員会(令和3年度)
構成機関名:
1 埼玉県立自然の博物館(中核館)
2 一般社団法人秩父地域おもてなし観光公社
3 秩父まるごとジオパーク推進協議会
4 秩父市教育委員会
5 横瀬町教育委員会
6 皆野町教育委員会
7 長瀞町教育委員会
8 小鹿野町教育委員会
9 西武鉄道株式会社
10 秩父鉄道株式会社
11 埼玉県立歴史と民俗の博物館
12 埼玉県立さきたま史跡の博物館
13 埼玉県立嵐山史跡の博物館
14 埼玉県立近代美術館
15 埼玉県立文書館
16 埼玉県教育局市町村支援部文化資源課
17 埼玉県教育局教育総務部財務課
18 埼玉県産業労働部観光課
19 埼玉県秩父地域振興センター